刑務所 生活 脱獄王 獄窓

刑務所 生活 脱獄王
獄窓

2010.1.16(土)より、
角川シネマ新宿にて、解禁!

なぜ彼は脱獄を繰り返すのか?
脱獄王と呼ばれた男の真の目的とは・・・?
鬼才・板尾創路が放つ、"獄"上クライム・ラビリンス、解禁!!

【ストーリー】
◆暗雲立ち込める空。時折稲光と共に雷鳴が轟き、やがて、建物に直撃する激雷。
その瞬間、建物内の照明が消え、けたたましい警笛とサーチライトがあたりを支配する。
「鈴木がっ、鈴木がいません!」また、あの男が脱獄したのだ―――。

◆――昭和初期。信州第二刑務所にひとりの男が移送されてくる。
男の名は鈴木雅之(板尾創路)。胸に逆さ富士の入れ墨を入れたその男は、無口で物静かな様相とは裏腹に、拘置所を2度も脱走したいわく付きの囚人だった。
噂どおり、収監されて1週間もたたないうちにまんまと脱獄する鈴木。
刑務所のメンツをかけた必死の捜索により、ようやくほど近い線路で身柄を取り押さえることができたが、看守長の金村(國村隼)は、この男にはなにかある、という想いに囚われる。

◆その後も、鈴木はどんな刑務所、拘置所に収容されても脱獄を繰り返した。
それは、時間の長短や、枷の大小、難易に関わらず、突然意表をついた形で行われる。
そしてまた戻ってくる鈴木。通常ならとっくに釈放されている微罪にも関わらず脱走を繰り返す彼の刑期は計り知れないほど膨らんでいた。

◆次第に世相は戦争に向け、不安定な空気をはらんでくる。
かつては看守長だった金村もその実直さが司法省のトップ、上羅(石坂浩二)に取り立てられ政府高官の1人となっていた。
ある日、ふと書類に目を落とすと、鈴木雅之の名が、「監獄島送り」と記されていた。「監獄島」とは、もはや戸籍すら抹消され、一度入ったものは二度と娑婆に戻ることはないという究極の奈落だ。
「鈴木もこれで逃げられないだろう」と思いながらも何故か言いようのない気持ちに襲われた金村は、彼の最後を見届けたいと自ら警護を申し出る。
しかし、そこは終わりではなかったのだ。果たして「脱獄王」と呼ばれた鈴木の真の目的とは・・・?